男性の育児休業は“取れるかどうか”から“どう活かすか”へ。取得のメリットやリアルな声、会社への伝え方まで、初めての育休を考える男性に向けてやさしく解説します。

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育休=女性だけのものじゃない

「育児休業って、女性が取るものじゃないの?」
そんな声を、今でもよく耳にします。でも、少しずつ時代は変わってきました。共働きが当たり前になりつつある今、男性が育休を取ることもごく自然な選択肢のひとつです。

育休を取ることで、赤ちゃんとのかけがえのない時間を過ごし、家庭に積極的に関わることができます。本記事では、これからお子さんが生まれる予定の男性に向けて、育児休業の現実とメリット、そして不安への対策までわかりやすく紹介していきます。

男性の育休取得率はなぜ低いのか

厚生労働省の調査によると、男性の育休取得率は少しずつ上昇しているものの、依然として2〜3割程度にとどまっています(2024年時点)。

その背景には、

  • 会社の雰囲気や職場文化
  • 「自分が休んだら周りに迷惑がかかる」という心理的ハードル
  • 「出世に響くのでは」というキャリア不安

など、さまざまな要因があります。制度としては整っていても、実際に取得するにはまだまだ勇気が必要なのが現状です。

男性が育休を取るメリット

男性が育児休業を取ることには、想像以上に多くのメリットがあります。

まず、赤ちゃんが生まれたばかりの大切な時期に、父親として育児に深く関わることができます。オムツ替えやミルク、お風呂など、日々のお世話を通して赤ちゃんとの信頼関係が築かれ、父親としての自信にもつながります。

また、パートナーとの協力体制が自然とできあがり、「育児は2人でやるもの」という感覚が家庭に根付きやすくなります。夫婦の会話も増え、関係性がより良いものになるケースも多いです。

さらに最近では、育児経験がキャリアにも好影響を与えるという声も増えています。限られた時間で効率よく働く力やマルチタスク能力が高まり、視野も広がるのです。

育休は、ただの“休み”ではなく、「家族の未来への投資」。そう考えると、取得する価値はとても大きいのではないでしょうか。

取得した男性たちのリアルな声

実際に育休を取った男性たちの声をご紹介します。

💬 30代・IT企業勤務

「はじめは不安でしたが、育休中に子どもの成長を間近で見られたことは何にも代えがたい経験。職場復帰後も、育児と仕事のバランス感覚が磨かれた気がします。」

💬 20代・公務員

「周りの男性で育休を取っている人がほとんどいなかったので勇気がいりました。でも、取ってみたら“あのとき取ってよかった”って心から思います。夫婦の絆が深まりました。」

💬 40代・営業職

「キャリアへの影響が心配でしたが、職場の理解もあり、無事に復帰。逆に『家庭を大切にする人』という好印象を持たれた気がします。」

よくある不安とその対策

✅ 収入が減るのでは?

→育休中は「育児休業給付金」が支給され、最大で月給の67%(最初の6か月)が支給されます。思ったより支援は手厚いです。

✅ 職場に迷惑をかけないか心配

→上司や同僚に早めに相談し、スケジュールを共有しておくことで、周囲の理解も得やすくなります。前例があれば共有しても良いでしょう。

✅ 復帰後のキャリアが不安

→長期的には育休を経験したことで「マネジメント力」「共感力」「時間管理能力」が高まったと評価されるケースも多くあります。

会社にどう切り出す?育休取得のステップ

  1. 制度を確認する
    自社の育児休業制度や規定を人事・労務に確認します。
  2. タイミングを決める
    出産予定日や奥さんのサポート状況に応じて、必要な期間を考えます。
  3. 上司に早めに相談する
    業務の引き継ぎやチームへの影響を最小限にする準備をしましょう。
  4. 必要書類を提出する
    育休は法律上の権利ですが、会社への手続きも必要です。
  5. 引き継ぎとサポートの感謝を忘れずに
    周囲の理解と支えあっての育休取得です。感謝の気持ちはきちんと伝えましょう。

まとめ:育休は「家族の未来への投資」

育児休業は、単なる「会社を休む期間」ではありません。
それは、赤ちゃんとの信頼関係を築き、パートナーと協力し合い、父親として成長する貴重な時間です。

迷っているなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。
男性の育休は、あなたの人生と家族の未来をより豊かにしてくれる大きなチャンスです。

✨ おまけ:おすすめの行動リスト(チェックリスト)

☑ 育休制度を会社に確認した
☑ 上司と話す日程を決めた
☑ いつから取るか夫婦で話し合った
☑ 給付金の手続きを調べた
☑ 育休中にやりたいことを3つ考えた